「在宅医療」とは、あらかじめ日程を決めて、医師が患者様のお宅に伺い、訪問診療を定期的に行うことです。
体調面などから通院することが困難な方も、医師が定期的にご自宅に伺い診療をしますので、移動の苦労もなく、便利な医療形態とも言えます。また、住み慣れたご自宅、慣れ親しんだ環境の中で治療を行うことができるのも魅力のひとつです。

定期的にお伺いして診察しますので、従来の病状の他に何か異常がある場合、または合併症の恐れなどでも、早期発見につながりますし、大事に至らないように予防につとめることもできます。このように、病状の安定した方にとっては、ご自宅にいながら健康管理をサポートするサービスとしてご利用いただけます。
反対に、急に具合が悪くなった場合は、医師と連絡がとれ、ご相談いただけますし、体調に合わせて訪問回数を増やすことも可能です。患者様の病状に合わせたプログラムを組み、実施することができます。

治療の内容も、医療技術の発達の結果、治療器具も便利になり、今では病院で受けられる医療処置は、そのほとんどが在宅でも受けることが可能となっています。万一病状が急変し、入院が必要になった場合でも、すみやかに病院を紹介され、安心です。また、居宅介護サービス等と連携し、患者様の療養生活の維持・向上をはかります。

住み慣れた家で、見慣れた地域で、そんな安心の中でのハイクオリティ医療サービスを提供する。―それが、近年行政の後押しもあり、注目の集まる医療形態「在宅医療」なのです。